残業時間の上限を80時間に
各業界で労働時間の長さが話題となっていますね。
月平均●時間、年間上限▽時間など、規制する上限時間に焦点が当てられた議論がされているようです。
残業時間の上限を何時間にするのが適正なのか、という議論は、
私には判断がつきませんが、
ここ最近、労働時間の問題が注目されるのを見ていると、
運送業にとっての長年の課題である長時間労働の改善こそ、
いち早く改善すべき課題であると、再認識させられます。
残業時間の上限を80時間に
ヤマコンでは、2012年頃から労働時間の短縮に取り組んでいます。
そして、2017年1月から残業時間の上限を80時間に設定し、
運行管理者の指導と管理のもと、運用を開始いたしました。
80時間が適正な残業時間上限と決めつけているわけではありませんが、
まずは、この運用を徹底したいとおもいます。
平成29年1月から運用を開始した残業時間上限80時間ルール、
1月2月の両月で、各1名のスタッフが達成することができませんでした。
とは言え、他のスタッフの残業時間上限をルール通りに守ることができたのは、
運行管理者による業務の再分配・効率化などの工夫のおかげです。
運行管理者とともに実施した具体的な施策は以下のとおりです。
- 業務の再分配に向けた、仕事の整理整頓
- 点呼担当者の労働時間調整(出勤時間調整)
- パートタイムドライバーの採用
残業時間上限を定めた今、次に取り組みたいこと
- 残業時間上限を60時間に引き下げる
- プレミアムフライデーに準じたルール作り
残業時間上限を60時間に引き下げる
これを実現するためには、
運行管理者による業務再分配・仕組み化などの工夫が必要になると同時に、
従業員の給与(手取り額)が下がってしまうことも考慮した検討が必要です。
残業時間ありきで構築されている給与体系の根本から見直す必要があるかもしれません。
社労士の先生や他業種の事例を参考にしながら、慎重に進めたいと思っています。
プレミアムフライデーにならったルール作り
月末の金曜日、全従業員が一斉に午後3時に終業する・・・というのは、
当社での導入は難しそうです。
やる前から諦めるわけではありませんが、
点呼に関する法令遵守・渋滞や荷さばきによる待ち時間などを考慮すると、
一斉帰宅時間をもうけることがメリットに繋がるとは思えません。
そこで当社では、プレミアムフライデーにならって、
個々が定めた特定日の労働時間を短くできる仕組みの導入を目指します。
月に一度、労働時間を短縮できる日を個々が定められるようルールを定め、
運行管理者・ドライバー・倉庫業務が連携して、負担を補い合う仕組みづくりを目指します。
安全管理の徹底もこれまで通り実施しながらの改善で、
知恵を絞る必要がありますが、
運行管理者を中心にして、
ヤマコンならではルールが作れるよう頑張っていきたいです。