ヤマコンブログ「安全輸送の実現に向けて!」

長距離輸送から撤退しつつある背景について

長時間労働を避けドライバーが働きやすい環境を創りだすことを目的に、ヤマコンでは、長距離輸送から徐々に撤退しています。今日のブログでは、長距離輸送から撤退しつつある背景についてお知らせしたいと思います。

私たちが長距離輸送に取り組む時、避けて通れない問題が「労働時間」です。

厚生労働省労働基準局が発表している「トッラク運転者の労働時間等の改善基準」を参照すると、
<資料:http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/040330-10.pdf>

【1日(始業から24時間)の条件】
拘束時間上限:16時間(基本的には13時間)
休息時間:継続8時間以上
運転時間上限:9時間(連続4時間まで)

という条件を守る必要があります。(実際にはもっとこまかな規定があります。)

道路が混雑しないことを前提に運行計画をたてたとしても、1日の労働条件を満たして往復できる場所は、限られます。(当社がある愛知県小牧市から約200キロ圏内が限界。西は神戸、東は静岡市内、北は金沢付近まで)
この条件では、福岡、東京・千葉、新潟あたりまでの輸送ニーズに応えることができません。
仮にニーズに応えようとすると、中継地点を設けるなどの設備投資が必要です。または、ドライバーに長時間労働を強い、さらには運行管理者にも深夜早朝の勤務を求めなくてはなりません。そんなことをすると、私たちが目指す“働きやすい環境”からかけ離れた職場になってしまいます。

法令遵守と働きやすい環境の両方を実現するための手段として、長距離輸送から撤退を始めて約3年。経営環境の厳しさが重なり迷うこともありますが、今受託している業務の品質を高め、荷主からの評価を高め続けることで、問題解決に向けて進んでいきたいと思います。